姫華伝
すると、男はあたしの前で止まった。



なっ、なんだぁ?;;;



「君が、昨日男子棟に来てた子だよね?」



「・・・そうだけど?」



「ちょっと来てくれないかな?」



・・・・はっ?



「無理」



「あっ、悪いけど、この子借りてくね**」



男は、あたしの言葉なんか聞かずにあたしの腕をとって引っ張りだした。



「えっ、ちょ!?」



「姫、後でなにがあったか教えてもらうわ**」



「姫ちゃん、ファイト!!」



・・・2人の想像してることは間違ってる!!!きっと!!!



あたしは、教室から出されるともう抵抗しないと分かったのか、藤堂は手を離した。



「・・・・一体なんなんだよ?」



あたしは、男の後ろにくっついて歩きながら聞いた。



「今は、教えられないけど、後でちゃんと説明するから**」



一体、何の用があんだ?しかもあたしに・・・



「つか、ここ男子立ち入り禁止なんだけど?」



ここは、女子棟。



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