雨上がりの空に…
あのままじゃ、お互い傷付け合うだけだった。
「もう終わりにしよう。」
それを言い出したのはわたしから。
それを。
「わかった。」
それだけ残して、あなたは2度と部屋には戻らなかった。
こんな雨の降り続く日だった。
それから1年。
またこんなに土砂降りの日にあなたとの再会。
これが運命の出会いと勝手に思い上がるわたしに、あなたは「バカだな。」って笑ってくれた。
初めはぎこちなくて訪れる沈黙も。
緊張しながらも笑って、まるで時がワープしたかのように会話が弾む。