運命なんて...
先生が私のことを
見ていたということに
かすかな期待を寄せながらも
そんなことあるわけがないと
傷つかないように自分を護る
想いも働いていた。
「先生もよく、バルコニーに
いるじゃないですか...。
先生の場合は昼間、
誰も居ない時間を
狙っているような...
そして、1人でいるときは
決まって命を救えなかったときだと...
思うんですけど...。」
「知ったかぶりだったら
物凄く申し訳ないんですけど...」