白いジャージ-ポエム-
僕を見て
『僕を見て』
思い出す
あの声
あの笑顔
瞳に映る僕の顔
いつも僕のことばかり見ていた君は
今 何を想ってる?
色褪せた過去の僕を
さまざまな色に塗った君
突然のさよならは
君からの愛の証だとわかる
だけど やっぱり前に進めない
楽しかった日々の思い出ばかりを取り出して
真実から目を背け
色のある世界に来た僕は
もう色褪せた世界には戻れない
この世界は
広すぎる
君の手がないと僕は迷子になりそうだ
ただ何度も君の名前を呼ぶ
目を閉じれば
まだそこに君がいて
僕のことを見つめて微笑むよ
瞳に涙を浮かべて
この先の僕と君の道が
どこへと繋がっているのか
誰か知っているなら教えてくれ
僕と君が結ばれない未来だとしたら
僕はどんな手を使ってでも道を変える
もう一度僕の背中に触れて
もう一度僕の頬にキスして
いつも僕ばかり見ていた君は
今 何を見て
何を想う
僕はここにいるよ
僕はただ君を待つよ
僕と君はふたりでいなきゃ
だめなんだ
君からもらった温もりが
今も僕の涙を拭う
どこまで行けば
悲しみは果てるのか
今の僕にはわからないよ
君の手が
君の声が
君の笑顔が
僕を動かしていたことに気付く