白いジャージ-ポエム-
屋上
―ゆかり―
『屋上』
重い扉の向こう
どこまでも続く青い空
入道雲に手を伸ばす
手が届きそうで届かない雲
親友の恋の相手は雲のような
そんな存在
近くて
手を伸ばしてしまうけど
手が届かない人
ずっと気付いていたんだよ
やっと言ってくれた
もう大丈夫
もう私が涙をふいてあげるから
だから泣かないで
いつか
届く
その手が