白いジャージ-ポエム-
音楽室
『音楽室』
俺は焦っていた
俺は怖かった
君が遠くへ行ってしまわないように
必死で手を伸ばしてた
呼び出した音楽室の中
だめだとわかっていても
止められなくて
自分がこんなに弱いと
君を愛してから知ったよ
鍵を閉めた音楽室の中で
君は無邪気に微笑んで
俺は
怖かった
抱きしめていないと
君がどこかへスルリと逃げてしまいそうで