白いジャージ－ポエム－

アルバム

『アルバム』




早く卒業して欲しいと

思ってた





それなのに

どうしてこんなに寂しいんだろう




卒業アルバムの笑顔を見つめ

君との思い出蘇る




職員用に配られたアルバム


ひとり

ソファで眺め



気付いたら


頬に涙が




どうしてだろう





思い出は数え切れないね


想いは溢れて行き場がない





君と出逢ったのがこの場所で


良かったと心から想う





教室の片隅

友達と笑い合う君




廊下の窓を閉めたいのに

邪魔ばかりする君




出席を取っているときの

じっと見つめるまなざし




廊下ですれ違うときの

意味深な微笑みも





全部

忘れない



全部

輝いて


心の中で

動いてるよ





君がいなくなって


この場所はどんな風に変わるのか



少し怖いよ





いつも

君の視線

気にして




どこにいても


君が見てる気がして





そんな日々も

もう終わるのかと


安心していいはずなのに

寂しいよ





隠れないといけない恋愛


我慢ばかりさせたけど



どうしてだろう



君も今


寂しさと戦ってるね





アルバムの中の君の笑顔が


語りかけてくるようで




なかなか次のページへは行けなくて





思い出ばかり


溢れてくる