白いジャージ-ポエム-
黒板
『黒板』
隣の教室から聞こえる
大好きなあなたの声
一言も聞き逃さないように
耳を澄ます至福のとき
あなたが笑う
私も笑う
あなたの声が
心くすぐる
姿は見えなくても
わかるから
あなたは今
笑ってると
あなたの右上がりの字を
隣の教室の黒板で見た
一度見ただけなのに
離れない
あなたの字が好きです
たった一枚の壁が
私とあなたを隔てる
ここへ来て
この場所で
この教室で
あなたの姿が見たいです