[ ne・o-Child ]

実験動物

『結構な歓迎だなっ。
自分で呼んでおいて。』

俺は後ろ手に手錠を掛けられ
足にも歩ける程度の幅しか
とれない足枷をはめられ、
両腕を警備員に掴まれていた。

「よく逃げなかったな(笑)
暴れると面倒だから、
まぁ、猿ぐつわされないだけ
有難いと思え。」

と成宮が笑う。



成宮、その横に研究員、
俺の横に護衛2人。

後ろを歩かされ地下2Fに
移動すると、

会議室の様なその部屋には
白衣やスーツを着たやつらが
いて、俺を出迎えた。

イスに座らされ、
丸いテーブルを囲う様に
そいつらも座り
俺に説明をしてきたけど
何も聞いていなかった。

今後どのような検査を
していくかの話だ。

実験動物の俺にそんな話は
無意味だと思わないのか?

好きにすればいい・・・


説明が済み、
また俺は移動させられる。

地下3階?4階?

エレベータで表示されない
そこはどうやら中間らしく。

後ろ側のドアが開くと
長い廊下があった。

その脇には【ne・o-Child】
であろう冷たい目をしたガキが
並んで俺を見ていた。

10人・・・

その後に大人が2人?



そこに見慣れた顔が・・・

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