[ ne・o-Child ]
パタン――

「REN!!」
玄関のドアの閉まる音に
反応する。

随分長い間待っていた。
何もできず、動けずに・・・

仁との連絡がつかなくなり、
好き勝手には動けない。

でも俺の場合RENの行き先が
ただ気になって
いただけかも知れない。

「ハル・・・お前どうして?」

「なんか・・・RENの様子が
気になって病院抜けて来ちゃった。
RENは?」

「今はいない・・・
とりあえず、ベットで横になれ。」
支えながらハルの部屋に移動する。

ベットに横になったハルは、
「ねぇ?何かあったの?!」

俺はハルがいない間に
あったことを説明した。

「RENは・・・あいつらのとこ?
どうなるの?
櫂・・・助けてよ。」
俺の腕を掴むハル。

「今はまだ何もできない・・・」
と目を逸らす俺に、

「REN泣いてるよ・・・」



REN・・・何やってる?
無事か?

仁、何で電話にでない?
早く連絡してくれ。


RENはまだ生きてる。

それはわかるのに・・・
何でこんなに不安なんだ。
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