[ ne・o-Child ]
痛ッ・・・

お腹に手をあてる。
何だかずっと下腹部が痛い。

卵子の摂取ってこんなに
痛いものなのか?

出血もするし・・・

お陰で戦わなくて済むから
いいけど・・・


ベットの上に横になり、
ガラスの天井を見ていると


バタン――
という音と共に黒づくめの
男たちが入ってきた。

寝転んだままガラス越しに見る。

ボディーガード?

4人の男たちは、どれも体が
大きく身長が185cm以上の
外国人だった。

遅れて1人入ってきた男は

金髪で細身の長身、
明らかに質のよいスーツを着た
男は長年の友達にあったような
口調で俺に英語で話しかけてきた。

《久しぶりだな、REN。》

その声にベットから下り、
ガラスに近寄ると・・・

そいつはしていたサングラスを
ゆっくりはずし、俺の顔を見た。



何度か見かけことがある。
ここの社長だ・・・

『挨拶するほど仲良くないだろ。』
と日本語で返すと

「おや?英語は忘れたかな?」
と流暢な日本語で返してきた。

『この部屋あんたの趣味?
キモイんだけど。』

と俺が言うと、外国人特有の
両手を肩ぐらいまであげ、
左右に首を振り呆れたと
言わんばかりのジェスチャーをする。

「言葉使いが悪いなぁ、女の子なのに。」

同じことをハルに言われても
何とも思わないけど・・・
こいつに言われるとなんだか腹が立つ。

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