[ ne・o-Child ]
地下4Fの研究室で
探しているとそれらしきものがあった。

ガラスのケースの中で
ライトをあてられている。
ドアは開かない。
動かそうにも動かない。
イスを持って振り上げた
その時

カチャッ――
と後ろで音がした。

「離れろ!!」仁の声・・・
構わず振り上げたその手で
ケースを殴りつけようとした時、
俺の背中に何かがささった。

麻酔銃・・・

ゴトン―
とイスが手から滑り落ちた。

俺の左腕に仁の手が触れる。
俺は反対の手で思い切り
仁の頬を殴りつけたが
麻酔のせいか威力がなかった
様で、倒れない。

それでも暴れる俺に
【ne・o-Child】のガキや
警備員が抑えにかかる。

『さわんじゃねぇ!!
離せ!!!』

研究の1人が俺の腕に何かを
注射して俺の体が痺れ
動けなくなると・・・
様子を見てた成宮が俺を肩に担ぎ
移動する。

力の入らない手で成宮の
背中を殴っていた。

『離せ・・・離せ・・・・
お前ら皆死んじまえ・・・
バカ野郎・・・』
また涙が出てしまった。

成宮はポツリと
「感情に流されるな・・・
隙だらけだ。」


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