[ ne・o-Child ]

RENの死

それは突然やってきた。

両腕を警備員にもたれ
向かった先は、
俺が櫂に最初に出会った部屋。

あの時には少年の死体の山が
あったのに今はもう綺麗に
片付いていた。

それはそうだろう・・・

不思議と気持ちは
落ち着いてやっと解放される
喜びに安堵していた。

ベットに手足を固定され、
頭にギアを装着される。

ベットの周りには、
ここの社長と朱李、
何人かの研究員がいた。

目を閉じその時を待つ。
閉じた瞼に映るのは皆の顔だった。

ピピピッ――
と機械をいじる音。

カチッとした音と共に

『うぁぁぁ~!!!』
と声があがり、体が上に
持ち上がる。

体中に電流が走ってるのか
脳に響いているのか・・・

それは安らかな眠りとは程遠く、
苦痛以外の何ものでもなかった。

『あぁぁぁ!!・・・』

消えかかる意識の中で
最後に見たものは



櫂・・・





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