[ ne・o-Child ]
『そんなことないよ(笑)
ハルがいないと誰がご飯
作るの?洗濯は?掃除は?
俺はまずいチャーハンしか
作れないからね(笑)』

「僕はお手伝いさん?(笑)」

『ん~ん。お母さん(笑)』

ハルといると自然と笑顔になる。

お母さんといいながら
それを知らない自分に気づき、

でも、もしいたらこんな
感じではないかと思っていた。


どれだけ時間が過ぎただろう。

ふっと目が覚めると
俺はハルの肩に寄りかかり
眠ってしまったようだった。

ハルが気づいた俺を見て
「大丈夫?
疲れてたんだね・・・
櫂はまだだよ。」

そう言ったすぐ後に先生が
手術室から出てきて

「ふぁ~!・・・んん・・・
まだ、何とも言えん。
だいぶ出血しててな。
櫂が血の気が多いから
いいものの(笑)
普通だったら死んでるぞ。
とりあえずまだ動かせんから

中にイスが置いてある。
それ使え。」
何とも曖昧な表現だった。

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