[ ne・o-Child ]
ハルは
「僕、峻平に連絡してくる!」
と言い席をはずしてくれた。

手術室に入ると、
中間にカーテンが引かれ
個室の様になっていた。

ベットの前にパイプイスが
置いてある。

ベットに近づくとそこに横たわる
櫂の顔がやたら白く・・・
死に顔に見える。

恐る恐る櫂の頬に手を当てると
ほんのりと温もりがあった。

それを指先で感じると
そのまま体重をかけないように
櫂の上に体を重ね、
抱きしめた格好になる。


櫂・・・


死なないでね・・・


生きて・・・


お願い・・・


お願い・・・・・・


と心の中で繰り返し呟き、
体を起こすと何の反応も
示さない櫂に辛くなり、

自分のやってしまったことの
重大さに押し潰されそうになった。

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