[ ne・o-Child ]
『だからだよ・・・』
と力なく笑う俺に意味が
わからないという顔をして

「行かせないよ。
RENを絶対行かせない!」
俺を握るハルの手に力がこもる。

『ハル・・・
俺はハルになりたかったよ。

優しいハル、

争いごとが嫌いで
人の心配ばっかりして(笑)

でもね。
俺はハルにはなれないんだ。

俺は人殺しだから・・』

パシッ――
と頬を打たれた。

突然なことに驚いてハルを見ると

ハルは泣いてるとも
怒ってるともつかない顔で
俺を見ていた。

頬が熱い・・・

ハルの肩にコツリとおでこを
つけると。

ハルが握ったままの手を離し
俺の頭に優しく手を触れた。

『ゴメン・・・』

「え?!」




「うっ!・・・・」

ハルはお腹を押さえ
その場に倒れこむ。

「REN・・・?」








ごめんね・・・ハル





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