[ ne・o-Child ]
「なんでお前が知ってる?」
と言う俺の言葉に振り向きもせずそいつは応える。
『俺が2年前に作ったシステムだから・・・多分今はもっと改良されてる。』
「首相はクローンって
言うのは?」今度は仁が聞いていた。
そいつは振り返り、やれやれと言わんばかりに
『あんた達も聞いたことあるでしょ?1986年羊のドリーに始まり、1998年には馬、ヤギ、うさぎ、豚、猫、ラッコ。2006年には、ほぼすべての動物のクローンは出来てる。
まぁ、何らかのエラーは発生してるけどね。
人のクローンは公にはなってないけどいるよ。間違いなくね。
あいつらのやりそうなことだよ。』
と感情のない笑みを浮かべる。
(こいつはどこまで知ってる?
敵か?味方なのか?
でも、こいつの知ってる情報が欲しい。
どうする?)