[ ne・o-Child ]

その先の未来

俺はハルに支えられ
ここまで歩いてきた。

峻平が中からドアを開ける。


そこに櫂がいた・・・



裸に白い包帯が巻かれた
痛々しいその姿。

ベットの背もたれが上がり
それに寄りかかる状態で
俺と目が合うと穏やかな顔で

「REN・・・」

そう名前を呼ばれるだけで
俺の涙腺が緩む。

ベットの脇に立つと

「RENおかえり」
と櫂が優しく言った。

『聞こえてたの・・・?』

「ん~止めたかったけど(笑)」

『ごめんね・・・殺せなかった。』
俺はこの時Vergerが死んだことを
まだ知らなかった。

「それでいいんだよ」

俺はなぜか櫂に触れることを
躊躇していた。

触れたい・・・


でもその痛々しい櫂の体に
そうしてしまった自分に
動けずにいると、

櫂はそんな俺に気がついたのか

「おいで」

っと片手を伸ばす。

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