[ ne・o-Child ]
いつか夢で見たラベンダー畑を
白いワンピースを着て

俺の前を裸足で走る長い髪の少女。

俺は手をとると
「瑠生(ルイ)危ないから靴履いて」

「は~い」
と、むくれた顔をする。




RENは結婚後、6年。

・・・24歳まで生きた


俺がRENと初めて会った年齢。



ラベンダー畑を抜けた後
青い芝生が広がり

小高い斜面になった上に
RENの墓を立てた。

そこからは海が見える。

海から来る風が肌に心地いい・・・


俺は、RENの死後のどかな
この土地に越してきた。



墓に手を合わせた後

「ねぇ、パパ。
ママはどんな人だった?」

と振り返って聞く娘に


「優しくて綺麗だったよ。
・・・それに強い人だった」

「強い・・・?ふ~ん。パパより?」

「ん~、パパより強かった(笑)」

「ねぇ、私と似てる?」

「あぁ、そっくりだよ。
特に・・・
生意気そうな顔して笑うとこが(笑)」

口を膨らませ

「もぉ~!!

あっ!ハル~、こっちこっち!」


ハルとはその後も一緒に移り住み、

瑠生はハルにとても懐いていた。






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