[ ne・o-Child ]
瑠生を見てるとRENとかぶる。


あの異常な状況下の中で
生きてきた少女

殺戮の世界の中で彼女が求めたのは
平和な明るい未来だった。

彼女は最後に人を赦すことを知り、
そして愛することを知り逝ってしまった。


もっと長く
生きさせてやりたかった。



彼女は亡くなる前、
俺の手をギュッと握りしめて


『櫂・・・瑠生をお願いね・・・

幸せにしてあげて・・・

俺の分もいっぱい愛してね。


櫂・・・ありがとう

俺、幸せだったよ



すごく幸せだった・・・




愛してるよ・・・櫂・・』


彼女は涙をいっぱい溜めて
それでも笑っていた。

ゆっくりと閉じられた目は
二度と開くことはなかったけれど


その顔は穏やかで慈愛に満ちていた。



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