[ ne・o-Child ]

「REN本当にソファーでいいの?僕のベット使っていいよ。」

とハルが優しく声をかけてくれる。

それに比べて櫂は……

『いいよ、ベットじゃ寝れないから。』

クッションの形を整えてソファに腰を下ろすと

「そう?…じゃぁこれ使って、後これ。」

ハルに渡されたブランケットと

『アイマスク?』

うんと頷くハルの目線を追い全面ガラスを見て納得する。


ハルが部屋に戻った後、
電気を消してソファーに横になると前のビルがよく見え、


月の灯りなのか、ビルの明かりなのか

この部屋は薄っすら明るく周りの様子がわかる。

デスク上に映し出された
映写時計は午前1時を回ろうとしていた。


案外……安全かもしれない。

あいつらは俺を捕まえるまで見せしめとして人を殺すだろう。


あの少年達の死体の山。

俺のせいだ……



戻れというのか?






モルモットに……

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