[ ne・o-Child ]
ドアの上の一部、ガラスになった部分から警備員の姿が見えた。
振り返るとさっきの子供がベットの上に椅子をのせて、天井にあるダクトに今まさにあがろうとしていた。
上から『こっち』という声。
その中は人が立って歩けるはずもなく、ほふく前進しながら進むことになった。
「おい、こっちであってるのか?」
菅が繋がり道がわかれた。
それでも迷いもなく進むそいつに尋ねると、
『大丈夫、全部頭に入ってるから。』と、振り向きもせず答えてくる。
そして、しばらく進むと
少し広い場所にでた。
左手の空気口から光が入る。
『見て。』
その前にはエレベーターがあった。