[ ne・o-Child ]
『あれは普段ほとんど
使われてない。貨物用だから、カメラも設置されてないんだ。出るならあそこ。』

俺をまっすぐに見るそいつは、薄汚れた顔にその目だけが異様に綺麗だった。

「なら、動かせばすぐにばれるだろ?」

俺から視線を外し元の場所を見て、

『動かさないよ。天井のハッチを開けてその上をのぼる。ここを上がれば裏口に通じる場所にでる。

問題はその後……500mの間に誰かに会わないか。』

薄っすらと笑みを浮かべている。

とりあえずそいつの言うとおりに行動することにした。

上に出ることが先決。

その後は……

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