[ ne・o-Child ]
カチャッ---
上にいる1人の警備員の
銃口が俺を狙っていた。

無線で仲間を呼ぶ。


俺は銃を突きつけられたまま、頭の後ろで手を組まされ、階段の踊り場まで移動した後壁側を向き膝をつかされる。

一緒にいたあいつは、言うことも聞かないが、逃げもしなかった。

「おまえもやれ!」警備員が声を荒げる。

(今、銃口はどっちを向いてる?)

『ねぇ、おじさん。薬屋さんの警備員って銃を撃つんだね。子供に向かって。人殺し…』

子供のように話し、そして、相手を煽る。

一瞬、警備員が動いたかと思うと、


すぐに鈍い音がして男が崩れていた。

「ぐぁぁぁ~~!!」
と変な声をあげた警備員の膝がありえない方向に折れていた。

そいつは警備員の近くに転がった銃を拾うと、無表情のまま引き金をひいた。


ズドン――-


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