[ ne・o-Child ]
コップに水を注ぎ、一気に飲み干す。

テーブルにコップを置き椅子に座った。

何でハルはいつもご機嫌なんだろう?

何がそんなに楽しいんだ?

『臭っ!!』
悪臭に手の甲で鼻をふさいだ。

さっきまで何か切っていたはずのハルが箸で混ぜている。

「何?嫌い?納豆~。」
ミョ~ンと箸を上げ糸をひく変な食べ物を俺に見せる。

『腐ってる……』

「おいしいんだよ~。」
と俺の顔の近くに持ってくる。

『うえっ!!』
俺はその場所を離れ、リビングに移動した。

何だかのほほんとしたこの空間にくすぐったさを感じる。

というか、ハルなんだ。


ハルは、今までに会ったことのない人種だった。
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