[ ne・o-Child ]
実際、自分が14歳かどうかなんてわからなかった。

年齢なんて興味がなかったし、

それ以上があってもそれ以下はないだろうと勝手に決めていた。

まぁ、櫂より年上ってことはまずないだろう。


朝食後もハルは「下ごしらえ~。」と言い、ずっとキッチンに立っていた。

一体何を作るつもりなんだ?



櫂はいつものように出かけていた。

櫂との関係も前よりずっとよくなっていた。

今朝、出かける前も

「REN、何が欲しい?プレゼント。」

玄関に出るドアに手をかけ、ダイニングのイスに座った俺に向かってそう聞いてきた。

『……。』

「何でもいいよ。」



『……平和』
と変な答えを言ってしまった俺にフッと笑った櫂。



「それは金で買えないから。」

と言った顔がなんだか寂しそうに見えた。


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