[ ne・o-Child ]
「2年が経って夢だったんじゃないかってそう思い始めてた。

そう思いたかったのかな。


でも、そんな時あいつを見かけた。」


『それが……櫂?』
声に出てしまった。

「……うん。僕は櫂の後ろをつけてた。

路地裏に入って振り返り僕を見た櫂は、一瞬驚いた顔をしてその後、優しい顔になった。

僕は足早に近づいて櫂の脇腹を刺してた。

僕は、護身用のナイフを持ち歩いてたんだ。
2年間ずっと……

生温かい血が僕の手に触れた時、急に怖くなった。

体が震えだして歯がカチカチいいだしちゃって。

櫂はそのまま僕を抱きしめて「ごめんな」って僕だと気づいてわざと刺されたんだ。

よけれないはずないもんね。」


(ハル……何を考えてるの?そんな顔で笑わないで)


『ハル……恨んでる?』



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