[ ne・o-Child ]

嵐の前の静けさ

朝、RENになんて声をかけようかと
思ってると

『おはよう♪櫂。』

ってハルみたいに言い、

『REN特製チャーハン♪』


思わず笑ってしまった。

「これ食えんの?」

『うん、ハルに習ったから。』



イスに座り一口食べてみる。

「マズ!!お前チャーハンどうやったら
こんなまずく作れんだよ!」

『えぇ~!!ハルと一緒に
作った時は上手にできたよ。

……まずっ!!!

……マヨネーズかけたら
食べれるんじゃない?』

「いらねぇ~よ!」

『やっぱハルじゃないと
ダメだなぁ……』と下を向く。


「REN、昨日は悪かった。」

RENは顔を上げ
『ん~ん。』と首を横に振る。


「REN……成宮が日本に来た。」

その瞬間RENの顔色が変わった。

『そう……そっか。
あいつが……だからかっ…ハハッ
…………。

……でっ、櫂はどうする?』

RENは、初めて会った時の顔に
戻っていた。

「ずっと探してた相手が向こうからやっ
てきたんだ。」

『櫂……死ぬよ。』

と言いながらRENは小さく笑い

「いいよっ。あいつを殺した後なら。」

と俺も笑っていた。

『そうだねっ』


朝の清々しい、朝食の
時にする会話ではなかった。


(ハルがいたらきっと怒るだろうな……)



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