[ ne・o-Child ]
隠れ家は、港にある300坪くらいの
倉庫で、周りには同じ形の倉庫が
立ち並んでいた。

あのマンションと同様、架空名義で
借りてある。

俺達の金の出所は、大手の会社や社長、
政治家の裏金。

峻平が情報をハッキングし、ゆすり
とった金だった。

誰にでも秘密はある。


単なる犯罪。

それを正当化させるために
施設や学校に一部を寄付していた。


浮浪者や行き場のないガキを
集めて、俺は計画を実行した。


それがRENと出会うきっかけに
なったあの日だった。




RENを皆に紹介した後、

RENは人間の急所や、戦い方をそいつ
らに教えていると仲間の1人が絡みだす。

「お前、男?女?」

『女だけど。』

冷たく受け流すRENに対して

「だったらなまいき言ってないで、
男に従えよ。」

それは周りにもすぐ伝染し始めた。

「そうそう!それにお前の言ってること
わかんないんだけど~。
俺らバカだから、用は勝てばいいんだろ!」

「俺の女になれば守ってやってもいいぜ。」

「櫂は何て言ったか知らないけど俺らは、
お前を認めない!!」




―――馬鹿なやつらを従えるには知識なんて
意味がない。

俺が止めてもよかったけどわざとほって
おくことにした。

あいつらを従わせる方法は1つ。

力でねじ伏せるしかないことを
RENは知っているだろうから……











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