[ ne・o-Child ]
製薬会社から逃げ出す時にRENの動きを
見たことがある。

警備員の足を折り、3人を射殺した後
だった。


少し笑った顔で追ってきた警備員を次々
と殺すRENの顔が異様で声を荒げた。

「やめろ!!!」

RENの動きが止まり

……警備員が失神した。

「むやみに殺すな。」

キョトンとした顔で俺を見て

『おっさんだって警備員殺したろ?』

そう、あの時俺は、少年達の死体を見て
カッとなり殺してしまった。

気絶させるだけでよかったのに…。


「あれは……」

『でも、よかったよ。今のが手加減なんだ。
なるほどねぇ~。』

クスクスっと笑うRENの顔は、新しい玩具をもら
った子供のように無邪気で……怖かった。

RENは完璧な殺人マシーンだった。

確実に人を殺すように訓練されていた。





「櫂、すごいな…俺、ちょっと鳥肌立っ
ちゃった。他のやつら戦意喪失したみたい。」

峻平が自分の腕をさすりながら言ってきた。

「あぁ……」


この一見から皆は、RENの話に
耳を傾けるようになった。


それは、絶対的な力の差だった。




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