[ ne・o-Child ]
「REN、体が冷え切ってる。風邪ひくぞ。」

抱きかかえたままバスルームまで連れて
来て下ろすとバスタブの蛇口をひねる。

「REN?」

動かないRENを服のままガラス張りのシャワ
ー室に入れ、頭からお湯を浴びせる。

「お湯が溜まるまでとりあえずここで
……REN?」

下を向いたまま

『ナンデ…?』

「ん……?」

シャワーの音で声が聞き取れないでいると


RENは俺の胸倉を掴み

『……何で?何で俺なの?!

こんなにたくさんいるのに人より優れた力
なんていらない。

人なんか殺したくなかった。

どうして?


どうして……?


ただ普通に

生きたかった……


それだけなのに……ゥッ……。』


掴んだ手が緩み、泣き崩れるRENの体を支える
と俺はたまらない気持になり、不覚にも15歳の
少女にKISSしてた。

すぐに我に返り、「ゴメン」とシャワー室をでる
俺のシャツをRENが掴んで―――




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