神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
ガラガラガラガラ…
馬が引いて歩く荷台の音がやたらと大きく響き渡った。
その音が聞こえたのか数人の村人が崩れかかった家から顔を出すのが見えた。
しかし、それは全て老人達であり、男はおろか女子供の姿さえ見あたらなかった…。
そして村の中央まで差し掛かった時、独りの老人が葉明達に話しかけてきた。
「あんたら悪い事は言わねえから元来た道を帰りんさい…。この先には鬼が出るぞ。」
ヨロヨロと杖をつきながら側に来た老人は葉明達をジッと見つめた。
「忠告ありがとうご老人。声を大きくして言えませんが、私達は帝から勅令を受けて鬼退治に参った役人です。
よろしければ少し休ませていただけないでしょうか?」
馬が引いて歩く荷台の音がやたらと大きく響き渡った。
その音が聞こえたのか数人の村人が崩れかかった家から顔を出すのが見えた。
しかし、それは全て老人達であり、男はおろか女子供の姿さえ見あたらなかった…。
そして村の中央まで差し掛かった時、独りの老人が葉明達に話しかけてきた。
「あんたら悪い事は言わねえから元来た道を帰りんさい…。この先には鬼が出るぞ。」
ヨロヨロと杖をつきながら側に来た老人は葉明達をジッと見つめた。
「忠告ありがとうご老人。声を大きくして言えませんが、私達は帝から勅令を受けて鬼退治に参った役人です。
よろしければ少し休ませていただけないでしょうか?」