神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
後鬼は一度前鬼の顔を見てから答えた。
「実は…この姿を保っていられるのも後少しなのです。
酒呑童子のお頭の力が無くなった今、ウチらは元の鬼の姿に戻ります。」
「何お前達の元の姿は大鬼。能力も落ちてしまうのか」
晴明は酒呑童子の力がそこまで影響しているとは考えていなかった。
「能力だけではありません。知能も低下し自律行動すらとれなくなるでしょう。
召喚される際は制御にお気を付け下さい。」
後鬼は心配そうな瞳で晴明を見つめると寂しそうに溜息をついた。
「どうにかして留める事はできぬのか」
「方法は一つしかねえな。酒呑童子のお頭の復活、それだけだよ旦那…。」
前鬼が庭を見つめながらボソリと呟いた。
「実は…この姿を保っていられるのも後少しなのです。
酒呑童子のお頭の力が無くなった今、ウチらは元の鬼の姿に戻ります。」
「何お前達の元の姿は大鬼。能力も落ちてしまうのか」
晴明は酒呑童子の力がそこまで影響しているとは考えていなかった。
「能力だけではありません。知能も低下し自律行動すらとれなくなるでしょう。
召喚される際は制御にお気を付け下さい。」
後鬼は心配そうな瞳で晴明を見つめると寂しそうに溜息をついた。
「どうにかして留める事はできぬのか」
「方法は一つしかねえな。酒呑童子のお頭の復活、それだけだよ旦那…。」
前鬼が庭を見つめながらボソリと呟いた。