神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
しばらくモゴモゴと暴れていた雷神は、ようやく解放されると苛立ちながらパリパリと大気に放電していた。
「超かったるい!マジさっさと出せばいいじゃん!もうやっちゃおうよ風神。」
「そうだな、婆さんには悪いが力ずくで奪わせてもらうぜ!!」
その叫びを聞いて白蓮は絶望感を感じずにはいられなかった…。
見る見る濃い雲に覆われていく空、ゴロゴロと響きわたる雷の音。
屋敷の周囲に出現した旋風のいずれもがこの二人の意志によって動いている。
(結界士とはいかに非力なのじゃ…。妖相手では無類の防御力を誇れたとしても天災には為すすべもない!)
白蓮が知るいかなる結界をもってしても、台風や落雷は防げるはずはなかった…。
「超かったるい!マジさっさと出せばいいじゃん!もうやっちゃおうよ風神。」
「そうだな、婆さんには悪いが力ずくで奪わせてもらうぜ!!」
その叫びを聞いて白蓮は絶望感を感じずにはいられなかった…。
見る見る濃い雲に覆われていく空、ゴロゴロと響きわたる雷の音。
屋敷の周囲に出現した旋風のいずれもがこの二人の意志によって動いている。
(結界士とはいかに非力なのじゃ…。妖相手では無類の防御力を誇れたとしても天災には為すすべもない!)
白蓮が知るいかなる結界をもってしても、台風や落雷は防げるはずはなかった…。