神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
それを聞いた琴子はお茶を置いた後に服をつまんで楽しそうに答えた。


「巫女はバイトです。私は元々不動家のメイドですよ?月読様もご存知ではありませんか。」


「誰もお前みたいなドジっ子をメイドとして認めるか!!
大体着替える時間があるなら客に茶を出すのが先だろう!?」


月読の呆れた顔を全く気にした素振りもなく琴子が答えた。


「違うんですよぉ、さっき転んでお茶被ってしまったので着替えただけです。
それでメイドさんなら紅茶かなと思いまして。」

『・・・・・。』


それを聞いた一同は転んだ場面をすごく鮮明にイメージする事ができて沈黙した。
< 213 / 436 >

この作品をシェア

pagetop