神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
そんな一同にニコニコと何も感じていない琴子は「?どうされました?」と笑っていた。


透達は以前幹矢が心配な子が居ると話していたのを思い出した。間違いなく琴子の事だろう…。


それからしばらく琴子を交えて話をしていたのだが、食事の準備があるからと言って琴子は戻っていった。

それとすれ違いに入ってきた幹矢は「なかなか楽しそうだね〜」と言いながら透達の前に腰を下ろした。


「いきなり席を外してすまなかったね。さて、時間もできた所で話を聞かせてくれないか?」


そう言った幹矢に、透は気を取り直して京都で起きた事件について説明をした。

三種の神器の事をもう隠しておく必要もないと考えていた透達だったが、意外にも幹矢はその事をすでに知っていた。
生前に白蓮から話があったらしい。

幹矢はしばらく考えていたが、透達にも秘密を打ち明けることにした。
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