神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
座敷童…日本古来から有名な妖であり、人間に福をもたらすと言われる存在である。
幼い子供と遊ぶのが大好きで普通は子供にしか見えないとされている。
不動家には子供は居ないはずだが…。


「不動さん、座敷童って普通子供が大きくなれば次の家に移るんじゃなかったですか?
何故そんなにも長く居るんです?」


沙綺は自分の知ってる話を思い出しながら問いかけた。

幹矢はオマモリサマの所に行こうと立ち上がりながら答えた。


「あはは!あの方は何を考えてるのか教えてくれないんだ。
会えば分かるかもね?じゃあ向かうからついておいで。」


そう言って歩き出した幹矢に続いて透達も立ち上がった。
< 217 / 436 >

この作品をシェア

pagetop