神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「ウチに聞きたい事もわかってるわ。神器の在処と敵の正体やろ?」


「そ…その通りです。隠す必要もないですね…。」


透は余りに的確すぎる回答に冷や汗をかいた。


「ウチは隠し事は嫌いや…月読は嘘をつかんから好きや。幹矢はアホやから隠し事出来へんしな?
ウチと仲良ぅしてくれるなら教えてもいいで?」


オマモリサマは無邪気な子供のように笑いながらそう言った。

子供のようだが深い考えを感じる。
自然と彼女の前では素直にならざるを得ない感覚だった…。


透と沙綺は揃って「もちろんです!」と答えた。その答えに下心は当然無かった。
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