神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
そんなやりとりを透達がしている頃、外には既に敵の魔の手が迫っていた…。
見晴らしの良い高台の上にいた人影は二人、ギターケースを担いだ男とチャイナドレスの女だった。
そのギターケースは見かけよりも重いのか地面に立てた瞬間その場所がボゴッと割れて沈下した。
「なぁ牛頭(ごず)不動家ってのはどれだい?あたしゃ霊圧とかにはうとくてねぇ。」
チャイナドレスの女は冷たく据わった目で街を見ながらそう呟いた。
「そのくらい気付よ馬頭(めず)…あそこに見えるでかい神社だよ。」
牛頭と呼ばれた男は馬頭と呼んだチャイナドレスの女に幹矢の神社を指さした。
「はぁん、久々に血が見れるなんて興奮するね!」
馬頭はペロリと舌を出して唇を妖しげに舐めると、目を細めて神社を見つめた。
「別に人間達に用があるわけじゃない。神器の回収が優先だ。
…お前みたいな奴にクールに戦えっつったって無駄だろうがな…だりぃ。」
牛頭は面倒くさがりな口調で言うと、ギターケースを軽々と担いで歩き出した。
「行くぞ馬頭、さっさと終わらせて帰るぞ。」
「なんだい!ゆっくり楽しもうぜ?あたしゃ感じたいんだよ!ヒャハハハハ!」
馬頭も狂気に満ちた笑い声をあげながら牛頭の後に続いた。
見晴らしの良い高台の上にいた人影は二人、ギターケースを担いだ男とチャイナドレスの女だった。
そのギターケースは見かけよりも重いのか地面に立てた瞬間その場所がボゴッと割れて沈下した。
「なぁ牛頭(ごず)不動家ってのはどれだい?あたしゃ霊圧とかにはうとくてねぇ。」
チャイナドレスの女は冷たく据わった目で街を見ながらそう呟いた。
「そのくらい気付よ馬頭(めず)…あそこに見えるでかい神社だよ。」
牛頭と呼ばれた男は馬頭と呼んだチャイナドレスの女に幹矢の神社を指さした。
「はぁん、久々に血が見れるなんて興奮するね!」
馬頭はペロリと舌を出して唇を妖しげに舐めると、目を細めて神社を見つめた。
「別に人間達に用があるわけじゃない。神器の回収が優先だ。
…お前みたいな奴にクールに戦えっつったって無駄だろうがな…だりぃ。」
牛頭は面倒くさがりな口調で言うと、ギターケースを軽々と担いで歩き出した。
「行くぞ馬頭、さっさと終わらせて帰るぞ。」
「なんだい!ゆっくり楽しもうぜ?あたしゃ感じたいんだよ!ヒャハハハハ!」
馬頭も狂気に満ちた笑い声をあげながら牛頭の後に続いた。