神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「オマモリサマに一つ聞きたい事があるんですが…。」
これから先の話について考えていた透は疑問の一つを解消すべく質問した。
「なんや?ウチに分かる事なら教えたるよ?」
オマモリサマは透に目を向けて頷き返した。
「その…スサノオもそうなんですが、神を相手にして勝つ事なんて有り得るんですか?
スサノオの手下達も当然神族なのでしょう?」
透は幽霊とかは信じない人だったが、どうも神と聞けば精神体のように触れられないイメージが強かった。
それならば戦う事すらままならないのではないか…と。
しかしオマモリサマの出した答えは意外なものであった。
「この世の理にその様な無秩序な物はない。
触れられないならば勝てないと考えたやろ?
心配は要らん、奴等も肉体を持っておる。」
「なぜわざわざ肉体を?神ならばわざわざ欠点となる事をする必要は無いのでは?」
透は即座に違和感を感じて食い付いた。
「ならば逆に聞くぞ?死者の魂が生きている人間と日常生活を共にしたり触れたりする事は可能か?」
オマモリサマの問い掛けは余りにも簡単で説得力があった。
確かにそんな事がまかり通るなら、既にこの世界には死者ばかりが溢れているだろう。
年を取る事もなく誰も裁く事が出来ない無秩序な世界に…。
これから先の話について考えていた透は疑問の一つを解消すべく質問した。
「なんや?ウチに分かる事なら教えたるよ?」
オマモリサマは透に目を向けて頷き返した。
「その…スサノオもそうなんですが、神を相手にして勝つ事なんて有り得るんですか?
スサノオの手下達も当然神族なのでしょう?」
透は幽霊とかは信じない人だったが、どうも神と聞けば精神体のように触れられないイメージが強かった。
それならば戦う事すらままならないのではないか…と。
しかしオマモリサマの出した答えは意外なものであった。
「この世の理にその様な無秩序な物はない。
触れられないならば勝てないと考えたやろ?
心配は要らん、奴等も肉体を持っておる。」
「なぜわざわざ肉体を?神ならばわざわざ欠点となる事をする必要は無いのでは?」
透は即座に違和感を感じて食い付いた。
「ならば逆に聞くぞ?死者の魂が生きている人間と日常生活を共にしたり触れたりする事は可能か?」
オマモリサマの問い掛けは余りにも簡単で説得力があった。
確かにそんな事がまかり通るなら、既にこの世界には死者ばかりが溢れているだろう。
年を取る事もなく誰も裁く事が出来ない無秩序な世界に…。