神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「なぁに驚いてんのさ?あんた鬼の親玉飼ってるんだろ?
そいつを閻魔様が冥土にスカウトしたがってたから、その魂土産で持って行きな!」


馬頭は片手で小刀をジャグリングしながら透に言った。


「鬼の親玉…酒呑童子まで知っているのか…それに…閻魔だと?」


透の頭の中はすでに停止寸前になっていた。


「あたし等は冥界で罪深き魂達を管理する獄卒さ!!
これ以上死なない罪人達を徹底的にイジって逝かせてやるのさ!!ヒャハハハ」


馬頭は狂気に満ちた笑い声をあげた。


「狂ってやがる…。」


透は冷や汗をかきながらその様子を見つめた。
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