神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「ったく馬頭のバカが先走りやがって…手を出したら余計手間取るだろうが…。はぁ」
牛頭は深い溜息をつくと肩からかけていたギターケースを地面に降ろした。
ズンッ!と重い音が聞こえたかと思えば、地面が微弱に揺れるのを感じた。
「何だあのギターケースは絶対何かある!気を抜くなよ神楽!」
沙綺は呪符に向かって印を切りながら透に忠告した。
「分かってる!戦う気が無いあいつから先に倒してやる!」
透はそう叫ぶと手近にあった装飾用の巨大な岩を持ち上げた!
重力操作の犬神の能力を使ったとはいえ、ワゴンカー並の岩である、こんな物を鬼の怪力で投げつけられたらひとたまりもないだろう。
透は全力の力を持ってこの岩を豪快に投げ飛ばした!
しかし間違いなく当たったはずの岩は牛頭の目の前でビタリと止まったまま動かなかった!
「何の遊びだ?」
岩の向こうから牛頭声が聞こえたかと思えば、岩はゆっくりと牛頭の頭上へと持ち上げられた…。
牛頭は深い溜息をつくと肩からかけていたギターケースを地面に降ろした。
ズンッ!と重い音が聞こえたかと思えば、地面が微弱に揺れるのを感じた。
「何だあのギターケースは絶対何かある!気を抜くなよ神楽!」
沙綺は呪符に向かって印を切りながら透に忠告した。
「分かってる!戦う気が無いあいつから先に倒してやる!」
透はそう叫ぶと手近にあった装飾用の巨大な岩を持ち上げた!
重力操作の犬神の能力を使ったとはいえ、ワゴンカー並の岩である、こんな物を鬼の怪力で投げつけられたらひとたまりもないだろう。
透は全力の力を持ってこの岩を豪快に投げ飛ばした!
しかし間違いなく当たったはずの岩は牛頭の目の前でビタリと止まったまま動かなかった!
「何の遊びだ?」
岩の向こうから牛頭声が聞こえたかと思えば、岩はゆっくりと牛頭の頭上へと持ち上げられた…。