神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
【不動邸】
「…ふむ…いろいろな意見が出たな…。」
現在の時刻は午前二時。
忍達が到着してから今までの間に数え切れないほどの予想と対策についての話が繰り返された。
しかし、どれもが確証無く、また良策だとは言い切れなかったのだ。
そこで透達は現在の三種の神器の守護者である元に一任する事に決めた。
誰よりも深い知識と、冷静な判断力を持つ守護者の考えが一番適切だと考えたからだ。
元は腕を組んだまま勾玉を見つめると、少し不満げな表情で口を開いた。
「まず一つ目に言っておく、勾玉は最初に話した通り渡す気はない。
二つ目に、スサノオと伊勢神宮で対面する。」
「師匠、スサノオと対面するって事は封印が解けているって事ですか!?…それに何故伊勢神宮なんです?」
「忍よ、慌てずとも説明しよう。
…玄奘がかけたとされる封印じゃが、三種の神器を二つ所持した時点で間違い無く解かれておるじゃろう。
それ以上留まる理由など無いからな。」
元は片手を挙げて一同に口を挟ませないように制止すると、一つ目の質問に答えた。
「…ふむ…いろいろな意見が出たな…。」
現在の時刻は午前二時。
忍達が到着してから今までの間に数え切れないほどの予想と対策についての話が繰り返された。
しかし、どれもが確証無く、また良策だとは言い切れなかったのだ。
そこで透達は現在の三種の神器の守護者である元に一任する事に決めた。
誰よりも深い知識と、冷静な判断力を持つ守護者の考えが一番適切だと考えたからだ。
元は腕を組んだまま勾玉を見つめると、少し不満げな表情で口を開いた。
「まず一つ目に言っておく、勾玉は最初に話した通り渡す気はない。
二つ目に、スサノオと伊勢神宮で対面する。」
「師匠、スサノオと対面するって事は封印が解けているって事ですか!?…それに何故伊勢神宮なんです?」
「忍よ、慌てずとも説明しよう。
…玄奘がかけたとされる封印じゃが、三種の神器を二つ所持した時点で間違い無く解かれておるじゃろう。
それ以上留まる理由など無いからな。」
元は片手を挙げて一同に口を挟ませないように制止すると、一つ目の質問に答えた。