神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「どうって言われてもね〜。アンタが昔言ってた事が良く解ったわ。確かにアレじゃね〜。」


「…そうか、ならば我の目的も解ろう?」


主は全ては語らなくとも、雷神の答えに満足したようにニヤリと微笑んだ。


「百鬼夜行…でしょ?そうなら鵺の尻拭いって言うのは三種の神器の回収?」


雷神の言葉を聞いて風神が驚いて声をかけた。


「昔言ってたアレって何だよ!!
…それに、天岩戸を開くつもりか!?そんな事したら天照が黙っちゃいないぞ!?」


「教えな〜い。別にいいじゃん、あたし達は楽しけりゃ満足っしょ!」


ワイワイと議論し合う二人に向かって、主が軽く手を挙げて制した。


「…お前達にも直接関係あるだろう…。細部は呼び出す前に話した通り。
まずは白蓮が護る草薙の剣からだ。」


それを聞いた二人は立ち上がると無言で立ち上がって頷き返した。
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