神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「何なのよそれ!?ありえない!」
雷神は上空から前鬼と意識をリンクした忍を観察した。
前鬼は荒々しい態度とは打って変わった凛々しさを醸し出している。その様子はさながら忍の立ち姿に酷似していた。
そしてまっすぐに背を伸ばして弓を構えると、矢を持たないまま弦を引いた。
ギリギリと弓がしなり終えた時、前鬼の周囲から霊気の粒子が集まり始め、純白に輝く矢が形成された!
「まさか!法具の破魔弓!?現存で残った使い手がまだ居たの!?」
雷神はすかさず狙いを定めさせまいと高速で移動を開始した。
その隙に幹矢の封印を解いた元は、御影と沙綺に相づちを打って無事に終えた事を伝えた。
「よっしゃ!間に合った!
神楽、結界を解くぞ!馬頭は任せてスサノオを追え!!」
沙綺は馬頭に向かって牽制の爆砕符を放ちながら透に向かって叫んだ。
馬頭の接近と雷神の動きにより混戦が近づいてきている!
今を逃しては状況からの離脱は困難になるだろう。
後ろを振り返る事無く走り出した透を確認した御影は、限界まで保っていた結界を解いて膝をついた。
「はぁはぁはぁはぁ、時間軸は元に戻った…頼んだよ透…。」
雷神は上空から前鬼と意識をリンクした忍を観察した。
前鬼は荒々しい態度とは打って変わった凛々しさを醸し出している。その様子はさながら忍の立ち姿に酷似していた。
そしてまっすぐに背を伸ばして弓を構えると、矢を持たないまま弦を引いた。
ギリギリと弓がしなり終えた時、前鬼の周囲から霊気の粒子が集まり始め、純白に輝く矢が形成された!
「まさか!法具の破魔弓!?現存で残った使い手がまだ居たの!?」
雷神はすかさず狙いを定めさせまいと高速で移動を開始した。
その隙に幹矢の封印を解いた元は、御影と沙綺に相づちを打って無事に終えた事を伝えた。
「よっしゃ!間に合った!
神楽、結界を解くぞ!馬頭は任せてスサノオを追え!!」
沙綺は馬頭に向かって牽制の爆砕符を放ちながら透に向かって叫んだ。
馬頭の接近と雷神の動きにより混戦が近づいてきている!
今を逃しては状況からの離脱は困難になるだろう。
後ろを振り返る事無く走り出した透を確認した御影は、限界まで保っていた結界を解いて膝をついた。
「はぁはぁはぁはぁ、時間軸は元に戻った…頼んだよ透…。」