神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「よいか弟君よ、そなたは一つ勘違いをしておる。」
天照はスサノオを見下ろしながらフワリと優しげな微笑みを見せた。
「我が勘違いだと?からかうのはよしてください姉上殿。」
スサノオは鼻でその言葉を一蹴した。
「わらわがからかうなど致すものか。弟君よ、天岩戸を開くのは禁則事項だというのはお忘れか?
…そして、追放処分を受けた者は神界へとは行けぬ事もな…。
そなたは己の願望を叶えるどころか断罪されるべき身じゃ。」
「それは我の考えを理解できるなら例外とすべき内容であろう!」
スサノオは自分の非を認める事なく天照へと正当性を訴えかけた。
しかし天照は首を横に振ると、胸の前で合掌をしてこう言った。
「この世の理を決めし神が、自らそれを破る事はならぬ。わらわはそれを統括するために生み出された神…忘れたか?弟君よ。」
「我を裁き、創造神の元へ行かせぬと言うのか!ならばこの肉体を捨てて押し通る!」
スサノオはそう叫ぶと、現世へ干渉するために入っていた肉体の器を抜け、神であった頃の精神体へと戻った!
その瞬間今まで抑えられていた霊圧が全開になり、荒れ狂う嵐のように周囲に吹き荒れた!
『まずいぞ坊主!霊圧を上げろ!このままだと貴様も消し飛ぶぞ!』
酒呑童子が切羽詰まったような声で叫ぶのが聞こえた!
天照はスサノオを見下ろしながらフワリと優しげな微笑みを見せた。
「我が勘違いだと?からかうのはよしてください姉上殿。」
スサノオは鼻でその言葉を一蹴した。
「わらわがからかうなど致すものか。弟君よ、天岩戸を開くのは禁則事項だというのはお忘れか?
…そして、追放処分を受けた者は神界へとは行けぬ事もな…。
そなたは己の願望を叶えるどころか断罪されるべき身じゃ。」
「それは我の考えを理解できるなら例外とすべき内容であろう!」
スサノオは自分の非を認める事なく天照へと正当性を訴えかけた。
しかし天照は首を横に振ると、胸の前で合掌をしてこう言った。
「この世の理を決めし神が、自らそれを破る事はならぬ。わらわはそれを統括するために生み出された神…忘れたか?弟君よ。」
「我を裁き、創造神の元へ行かせぬと言うのか!ならばこの肉体を捨てて押し通る!」
スサノオはそう叫ぶと、現世へ干渉するために入っていた肉体の器を抜け、神であった頃の精神体へと戻った!
その瞬間今まで抑えられていた霊圧が全開になり、荒れ狂う嵐のように周囲に吹き荒れた!
『まずいぞ坊主!霊圧を上げろ!このままだと貴様も消し飛ぶぞ!』
酒呑童子が切羽詰まったような声で叫ぶのが聞こえた!