神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「ハハハハハ!この姿に戻れば恐れる者など無い!例え姉上であってもな!我を一人で止められるかな?アマテラスよ!」


「押し通るだと!?結局強引じゃねーか!」


透は目の前に構えた鬼切丸に霊力を込めると、青白く光る刀身をスサノオへ向けた!


『駄目だ坊主!精神体にはこのままじゃ効かねえ!!同じ精神体にならねーとな!!』


(じゃあそうなるようにしてくれ!)


『バカ言うな!それはテメーが死んで魂になるって事だ!!早まるんじゃねえ!』


酒呑童子は透の体の自由を奪って行動を止めた!
まだ天照大神は動いていない、それ次第で決断すべきだと酒呑童子は考えたからだ。


『時はまだ熟しちゃいねえ。もう少しだ…俺様の勘が間違ってなきゃな…。』


酒呑童子は透の目を通して天照の行動を待った。

彼女はあくまで落ち着いたままゆっくりと呟いた…。


「八百万の神よ集え…天照大神の名において百鬼夜行を命ずる…。」


そう言った瞬間、今まで何も無かったこの空間に数え切れないほどの光の玉が現れた!!


「何だとぉおおお!!」


スサノオは目を見開いて驚愕した!
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