神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
猛然と向かってくるスサノオを見つめながらも透の心は穏やかだった。
透は一つ息を吸い込むと、酒呑童子の魂に呟いた。
(他に手はない。やってくれ酒呑童子…。)
『坊主…いいんだな?肉体を捨てれば現世には戻れんぞ?』
(解ってる。でもここは俺達が食い止めなければいけない場面だ。
天岩戸は内側からしか閉めれないんだろ?何となくそんな気がしてたよ…。)
『…チッ!そこまで解ってるならもう止めねーよ!お前の中にある魂達も同時に解放される。スサノオは俺様が食い止めてるから坊主は天岩戸を閉めに行け!いいな!!』
酒呑童子がそう叫んだ瞬間、透の体は光に包まれた!
激しいめまいの後で透が見たものは、スサノオに立ち向かっていく酒呑童子の背中だった…。
『さぁ、行くのだ透よ!』
「その声は爺様!?」
不意に聞き覚えのある声が聞こえた透は、その方向へ顔を向けた。
そこにいたのは焔狐の魂だった!
『透よ…お前のなすべき道が見えたなら迷うでない。ワシ等も共にゆこう。』
透は一つ息を吸い込むと、酒呑童子の魂に呟いた。
(他に手はない。やってくれ酒呑童子…。)
『坊主…いいんだな?肉体を捨てれば現世には戻れんぞ?』
(解ってる。でもここは俺達が食い止めなければいけない場面だ。
天岩戸は内側からしか閉めれないんだろ?何となくそんな気がしてたよ…。)
『…チッ!そこまで解ってるならもう止めねーよ!お前の中にある魂達も同時に解放される。スサノオは俺様が食い止めてるから坊主は天岩戸を閉めに行け!いいな!!』
酒呑童子がそう叫んだ瞬間、透の体は光に包まれた!
激しいめまいの後で透が見たものは、スサノオに立ち向かっていく酒呑童子の背中だった…。
『さぁ、行くのだ透よ!』
「その声は爺様!?」
不意に聞き覚えのある声が聞こえた透は、その方向へ顔を向けた。
そこにいたのは焔狐の魂だった!
『透よ…お前のなすべき道が見えたなら迷うでない。ワシ等も共にゆこう。』