神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
【その少し前。〜現世〜】



「ヒャハハハハ!とうとう時間切れだねぇ!
アイツ1人が追いて行った所で何も変わらないよ!!」


「うるせえ!!黙ってろ馬頭!神楽はそんなヤワじゃねえ!
御影さん、日が昇りきるまで後どれくらいすか!?」


「あと10分あるか無いかだ!沙綺!ここは一時不動君達に任せて僕達は天岩戸へ行くぞ!」


御影はそう叫ぶと幹矢にアイコンタクトを取って走り出した。


「ちょっ!待ってくれよ御影さん!」


沙綺もそれに併せて走り出した。
追いかけようとした馬頭の前に立ちはだかったのは幹矢と月読。
雷神の相手は召喚士達が受け持った。


「影から出られたかと思えば君が相手か…。つくづく僕には女運が無いらしい。」


幹矢はヤレヤレと頭を振って呟いた。


「馬頭が嫌なら琴子の面倒を代わりに見てくれ!ワシはもうこりごりじゃ!」


月読は幹矢にそう言い放つと刀を構えた。


「僕が!?それだけは勘弁してくれ!わかったよ真面目にやります!」


「何ゴチャゴチャ言ってんだい!行くよ!!」


馬頭の一喝によって再び戦火が切られた!
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