神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
『アンタ何やってんのよぉー』

『あれ?しーちゃんが2人?』

『うわぁ待て誤解なん……。』



  ドゴッバキッゴスッ…シーン



「なっはっはっ!逝ったねぇ。」

「あの音は逝ったのぅ。」


「まさか…アンタら知っててグルだったのか…?」


幹矢と月読が楽しそうにしているのを青ざめた沙綺が見つめる中、ゆっくりと風呂場の扉が開いた…。

そこに現れたのは鬼だった…。いや、鬼の形相の忍だった…。

その右手に引きずられるように出てきたのは透だった。しかし原型はあまり無いほどアザだらけだったが…。


ドサリと投げ捨てられた透は一言「…ごめんなひゃい…」と、呟いた。
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